https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190917/k10012086501000.html

筋しかん剤を紛失 埼玉県立がんセンター
2019年9月17日 20時38分

埼玉県伊奈町にある県立がんセンターで、毒薬に指定されている筋しかん剤の瓶1本がなくなっていたことが分かり、病院は警察に届け出るとともに薬の管理の状況を調べています。

埼玉県によりますと今月12日、伊奈町にある県立がんセンターで、当日手術で使う予定だった筋しかん剤のうち、50ミリグラム入りの瓶1本がなくなっていることに手術室を担当する看護師長が気付きました。

麻酔に使われる筋しかん剤は薬事法で毒薬に指定され、今回紛失した量は、注射などで血管に直接投与すると大人3人ほどの致死量に当たるということです。

筋しかん剤は鍵のかかる金庫で保管され、手術の前日と当日に薬剤師や看護師がケースに入った瓶の数を確認する決まりでしたが、病院の聞き取りに、いずれも「瓶の数まではしっかりと確認しなかった」と説明しているということです。

センターは警察に届け出るとともに、薬の管理の状況を調べています。

県立がんセンターの坂本裕彦病院長は「県民の皆様を不安にさせる事案を発生させ大変申し訳ございません。再発防止に努めます」と話しています。

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