30年ほど前に出版された「ムツゴロウの根釧原野」というムツゴロウさんのエッセイにあった話で

日本の漁師が北方領土のソ連海域で操業して拿捕されたんだが、燃料切れまで何十時間も逃げ回ったんだと。

で、択捉だか国後に連行されて、港に集まっていた住民の前で、ソ連の警備隊員が
「この日本人は、わが国の領海に侵入して、何十時間も逃げ回った悪い奴だ」
な説明をした。

しばらくシーンとしたあと、住民たちの中から拍手が起こり、やがて拍手喝采で「ハラショー!」とかの掛け声が起こり、説明した警備隊員はバツが悪そうにしてたと。