https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20190918/2000020209.html

大阪湾放出発言で府漁連が抗議文
09月18日 17時11分

福島第一原子力発電所にたまり続けている放射性物質のトリチウムなどを含む水の処分について、大阪市の松井市長が大阪湾への放出に協力する考えを示したことについて、大阪府漁業協同組合連合会は断固反対するとして、大阪市と大阪府に対し、発言の撤回を求める抗議文を提出しました。

福島第一原子力発電所にたまり続けている放射性物質のトリチウムなどを含む水の処分について、松井市長は17日、環境への影響がないことが科学的に確認できれば、大阪湾への放出に協力する考えを示し、吉村知事も同意する考えを明らかにしています。

これに対し、大阪府内の24の漁協でつくる大阪府漁業協同組合連合会は、18日、緊急の抗議文を大阪市と大阪府に提出しました。

抗議文では、「発言は絶対に許されず、断固反対するとともに撤回を求める。国内外での風評被害の広がりなど、大阪のみならず、兵庫も含めた大阪湾、瀬戸内海での漁業の将来に与える影響は計り知れない」としています。

そのうえで、「府や市との信頼関係を崩壊させかねない深刻な事態だ。漁業者、市民、府民の理解を得られない汚染水の海洋放出は絶対に行わないよう強く要求する」としています。