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2019年9月19日 / 10:58 / 1時間前更新
イスラエル首相が連立呼び掛け、野党指導者は否定的
Reuters Staff

[エルサレム 19日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は19日、17日に投開票されたやり直し総選挙で首相率いる右派の与党リクードと接戦を演じた野党連合のガンツ元軍参謀総長に対して、連立政権の樹立を呼び掛けた。

総選挙では、ネタニヤフ首相の与党リクードと、ガンツ氏が率いる中道野党連合「青と白」が大接戦となり、いずれの勢力も過半数を確保できなかったもよう。

ネタニヤフ首相は「選挙戦では右派政権の樹立を目指したが、残念なことに、選挙結果を見るとこれは不可能なようだ」とした上で、ガンツ氏に対して「われわれはきょうにでも、幅広い挙国一致政府を樹立しなければならない。われわれが責任感を示して協力することを、国民は期待している」などと訴えた。

これに対しガンツ氏は、首相に関して言及しなかったものの、自身が「リベラル」な連立政権のトップになると発言。国民は政治不安の払拭や挙国一致内閣の成立を望んでいると訴えた。

また、青と白でガンツ氏と共にリーダーを務めるヤーロン氏はネタニヤフ氏との協力を否定。ネタニヤフ氏に対する汚職疑惑は深まっていると指摘した。

ネタニヤフ氏を巡っては大手通信会社に便宜を図った見返りに、傘下のニュースサイトで自身に好意的な報道をするよう要求した疑いなどが取り沙汰されている。本人は疑惑を否定している。