No.942 大震災下で「かかる首相」をいただいた「日本の不幸」
http://blog.jog-net.jp/201603/article_3.html

菅の思惑は、現場への登場ぶりに現れていた。ヘリが到着して、乗員が降りようとすると、「まず総理だけが降りますから、すぐには降りないで下さい」と待たされた。写真撮影のためだった。

菅は吉田昌男・福島第一原発所長に約25分間、事態の説明をさせた。大震災発生後、不眠不休で原子炉に海水を注入するまでなんとか漕ぎつけていた吉田所長の貴重な時間を奪ったのである。
さらに、どこにヘリをとめ、どう首相を案内するのか、足りない防護マスクをどうするのか、など受け入れ準備で現場に無駄な時間を使わせた。

海水注入にも菅は、再臨界などの恐れがあるから、よく検討せよという指示を出して、横やりを入れた。
吉田所長はそれを聞き入れるふりをして、部下には海水注入を続けよ、と命じていた。1分1秒を争う事態に、菅は知ったかぶりをして、現場で戦う人々の足を引っ張っていたのである。


自民党は経団連と連携して直接救援物資を送る動きを見せた。「首相官邸に何度申し入れても全く動かない」
(自民党関係者)という被災者支援のお粗末さに業をにやし、直接乗り出したのだった。