京阪バス(京都市南区)は20日、京都駅と和歌山県の高野山を結ぶ直通高速バスの運行を開始した。11月24日まで1日2往復し、紅葉シーズンを迎える両観光地を訪れる訪日客らの需要を見込む。

 弘法大師空海が約1200年前に開いた高野山は真言密教の聖地で、近年訪日客が増加している。直通バスは京都駅八条口から第二京阪道路京田辺パーキングエリアの停留所を経て高野山・奥の院前まで2時間40分で結ぶ。鉄道だと京都駅からケーブル高野山駅まで所要時間は同程度だが3〜4回の乗り換えがあり、バスは訪日客や高齢者の需要を想定する。

 出発式で京阪バスの鈴木一也社長は「今までこの路線がなかったのが不思議。座って楽に行けるのでぜひ利用してほしい」とあいさつした。

 南海りんかんバスとの共同運行。片道2500円、往復割引4500円。今回の利用状況を見ながら今後の運行を判断するという。

2019年09月20日 18時38分配信 京都新聞
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