【ニューヨーク時事】米電力大手エクセロンは20日、東部ペンシルベニア州のスリーマイル島原発の運転を停止したと発表した。米メディアによると、今後60年かけて廃炉作業を完了させる。同原発では1979年に2号機で炉心溶融の大事故が発生。1号機のみ運転を続けていたが、採算悪化で45年の歴史に幕を下ろした。

 1号機は74年9月に営業運転を開始し、2000年に同社が取得。近年、安価なシェールガスを燃料とする火力発電との競争で採算が悪化しており、同社が17年に廃止を表明した。

 同社幹部は「地球温暖化対策で(温室効果ガスを排出しない)クリーンなエネルギーの需要が高まっているときに、運転継続のための支援を州から受けられないのは残念だ」とコメントした。

時事通信 2019年09月21日14時40分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019092100346