女性のひきこもりも意外と多い

また、「ひきこもり=男性」というイメージが強いかもしれませんが、同調査によると、広義のひきこもりの23.4%が女性。これまで女性のひきこもりは、「家事手伝い」として実家にいたとしてもあまり深刻な問題になりにくかったようです。

しかし、職場での人間関係に悩んだ結果退職したり、メンタルが弱く働くことができなかったりと、さまざまな事情でひきこもりに陥るケースがあるといいます。

一昔前は女性は結婚さえしてしまえばなんとかなるという風潮もありましたが、最近では共働きが当たり前になっているため、働いて稼ぐことができない女性は婚活市場から淘汰されてしまいつつあるのかもしれません。
「仕事も上手くいかず、結婚もできず、実家にひきこもるしかない」という状況は今後さらに増えていく可能性もあるでしょう。

おわりに

社会問題として認識されつつある中高年のひきこもり。
親の収入や年金に頼っていると、親の死後は一気に生活が行き詰まることが予想されます。
このままだと生活保護の受給者が増加し、それを支える若者の負担がますます増えてしまうでしょう。ひきこもりになってしまった人の自立支援を真剣に考える時がきているのではないでしょうか。