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イワシ3000匹、停電で全滅 九十九里の名物資料館
9/22(日) 15:31配信

 九十九里浜の伝統的なイワシ漁を紹介する千葉県九十九里町の町立「いわし資料館」の目玉展示だった大型水槽のマイワシ約3000匹が全滅した。台風15号による停電で水槽内に酸素を送るポンプが停止し、酸欠状態になったとみられる。

 町によると9日午前7時ごろ、水槽の中でマイワシが浮いたり、沈んだりしているのを出勤した職員が見つけた。泳いでいるのもいて自家発電装置の準備をしたが間に合わず、全て死んだ。水槽は18トンの大きさがあり、酸素ポンプが停止すると2時間程度で酸欠になるとされ、館内が無人となる未明の停電だったため対応できなかった。町によると、生きたイワシが見られるとあって観光客に評判がよく、再開できるよう検討している。

 同館は2004年に天然ガスが原因の爆発事故があった「町立九十九里いわし博物館」の後継として15年に開設された。寿命が2年とされるマイワシの展示は補充が欠かさず、今年4月にも2000匹を補充していた。【金沢衛】