簡易なまとめ

0時30分頃 事件発生
0時38分頃 母が110番通報
 母は「痛い、痛い」と5回ほど繰り返した
 通話は数分で途切れ、警察がかけ直したが応答なし
 通話の背後に、同じ部屋で寝ていた父の声や
 誰かと争うような物音などは聞こえなかった(※)

0時50分頃 パトカーが到着
 警察官が到着した際、玄関の鍵はかかっていた
 住宅の中の明かりはひとつもついていなかった
 住宅の2階の窓には、人が出入りしたような痕跡なし
 1階の無施錠の窓から侵入し、家族を襲ったあと、
 再びそこから逃走した疑いがあるとみている

〈発見時の様子〉
 現場室内にタンスを荒らすなどの目立った物色の形跡なし
 父母は上半身(首や顔など)を複数箇所刺されていた
 死因は失血死
 父は肺に達する深い傷が、母は首の刺し傷が致命傷になった
 父母には「防御創」とみられる傷が手に複数
 父はあおむけに、母は右半身を下にして横を向いた状態で
 布団の上に倒れていた
 倒れた母の近くには固定電話の子機が落ちていた

通報時の状況(※)などから、
先に父が襲われたとみられている
母が犯行や倒れた父を目撃して通報、
通報中に襲われて、直後に死亡したとみて
通報時の音声を解析している

〈捜査方針〉
県警は現場の状況から
強盗や盗み目的の可能性は低いとみて
殺害目的の犯行を視野に調べている
父母の仕事上のトラブルなどは
現時点では把握されていない
父母に強い恨みを持つ者による犯行の可能性として
勤務先や親族間など
人間関係をめぐるトラブルについて捜査を進める
県警は今後、父母の携帯電話の解析など、
交友関係についても捜査を進める