無電柱化は災害に強い
無電柱化(電線地中化)の被災率は、架空電線の1/80です。地震、台風などの自然災害に強い日本をつくるために無電柱化が必要です。

日本は、複数のプレートによって複雑な力がかかっており、世界でも有数の地震多発地帯となっています。
昨年1年間で震度4以上の地震は55回も発生しており、加えて毎年のように、台風や集中豪雨、竜巻などが発生する、自然災害の多い国です。

阪神淡路大震災・東日本大震災
1995年阪神淡路大震災が発生しました。死者6,437人、行方不明者3人、負傷者43,792人をだす深刻な被害をもたらしました。
阪神淡路大震災では、8,100本の電柱が倒壊し、2011年の東日本大震災では56,000本の電柱が被災しました。
倒壊した電柱や電線は住宅を損壊させるだけでなく、緊急車両や生活物資の輸送路を塞ぎ、災害復旧に影響を与えました。
通行可能なほとんどの道路では交通が集中し、大渋滞が発生し、より復興が遅れたといわれています。

こうした電柱被害は、電線地中化(無電柱化)されていれば、発生することはありません。
電線地中化は地震に弱いのではないですか?とよく聞かれますが、全く逆なのです。
阪神淡路大震災での、ケーブルの被災率を比べると、地中線の被災率は架空線の80分の1なのです。
地中に寝かせているパイプと、2m程度の根入れで垂直に立つ電柱と、地面が揺れた場合にどちらが強いかは考えていただければわかると思います。

日本は今後50年内に東海地震が発生する確率は約80%、東南海地震は約80〜90%といわれています。それが発生してからでは、災害に対する対策は遅いのです。

台風や地震が起こる前に事前の対策をとる必要があります。災害時の時には交通可能な道路が必要不可欠です。
電柱倒壊による道路封鎖を防ぐそのために、災害に強い国づくり、まちづくりには電線地中化(無電柱化)が不可欠であると考えます。

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