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全客室バリアフリーのホテルオープンへ 東京 秋葉原
2019年10月2日 16時00分2020東京

来年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、バリアフリーのまちづくりが求められる中、東京都内に、すべての客室を車いすの利用者も使いやすいバリアフリーに対応させたホテルがオープンすることになりました。

このホテルは東京の秋葉原駅前に今月7日にオープンする「JR東日本ホテルメッツ秋葉原」で、2日は報道機関向けの内覧会が行われました。

国は50室以上ある宿泊施設に対し、車いすの利用者のための客室を一定の割合で設けることを法律で義務づけていますが、このホテルでは義務づけられた客室以外の195の客室についてもバリアフリーに対応しています。

具体的には車いすの利用者でも利用しやすいように出入り口の幅が80センチと広くなっているほか、客室内に段差がなくスムーズに移動できるようになっています。

このホテルでは、来年の東京大会でさまざまな人が東京を訪れることに加え、高齢化がさらに進むことでバリアフリーに対応した客室の需要が高まるとみて、こうしたホテルをオープンさせるということです。

ホテルを運営する「日本ホテル」の広報・ブランド戦略部、児玉暁子次長は「障害のある人や高齢者が旅行しやすい環境を整えたいと考えた。安心してホテルを利用してもらえるようにサービス向上にも努めたい」と話していました。

宿泊施設のバリアフリー化をめぐっては、東京都が先月から条例で都内の宿泊施設が一定規模以上の新築や増改築を行う場合、すべての客室をバリアフリー対応にすることを義務づけていて、今後、障害のある人や高齢者が利用しやすい客室を整備する動きが加速していきそうです。

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