フランスの首都パリの観光客でにぎわう中心部で警視庁に男が押し入ってナイフで警察官を襲い、現地のメディアは4人が死亡したと伝えました。男は射殺されたもようですが、現場周辺は地下鉄の駅が閉鎖されるなど騒然としています。

フランスの首都パリ中心部のシテ島にある警視庁で、現地時間の3日午後1時ごろ日本時間の3日午後8時ごろ男が押し入り、ナイフで警察官を襲いました。

AFP通信によりますとこれまでに警察官4人が死亡し、男は警察官に銃で撃たれて死亡したということです。

警視庁があるシテ島はセーヌ川に浮かぶ中州で、ことし4月に大規模な火災に見舞われたノートルダム大聖堂もあり、多くの観光客でにぎわう観光名所です。

現場周辺では事件を受けて地下鉄の駅が閉鎖されたほか、シテ島の出入りも規制されていて騒然としています。現地の日本大使館によりますと現時点でこの事件での日本人の被害は確認されていないということです。

現地のメディアは押し入った男は警視庁に勤める職員でテロの可能性は低いという見方を伝えています。

2019年10月3日 21時53分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191003/k10012111811000.html