2019年10月3日 22時46分
イスラエルの検察当局はネタニヤフ首相を汚職事件で起訴するため、反論の機会を与えるヒアリングを行い、ネタニヤフ首相は年内にも起訴される可能性があります。起訴されれば現職の首相では初めてとなるだけに、現在、進められている連立交渉の行方にも影響しそうです。

イスラエルのネタニヤフ首相は通信業者に便宜を図る見返りにこの業者の傘下にあるネットメディアに政権に好意的な報道をさせていたなどとして、収賄など3つの罪で検察から捜査を受けています。

イスラエルの検察は2日、首相を起訴するための手続きとして、首相に反論の機会を与えるヒアリングにとりかかりました。

ネタニヤフ氏の弁護団は「容疑事実はでっち上げだ」として、捜査は取りやめるべきだと主張したということです。

地元メディアはネタニヤフ首相が年内にも起訴される可能性が高いと伝えています。ただ、イスラエルの法律では首相は裁判で有罪が確定するまで職にとどまることができます。

ネタニヤフ首相は先月に行われた総選挙の結果を受けて現在、イスラエルの大統領から組閣を要請されていますが、起訴されれば現職の首相としては初めてとなるだけに捜査の進展は連立交渉の行方にも影響しそうです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191003/k10012111591000.html