シリア情勢の大雑把な時系列は、携帯スマホが自由化されてシリア国民が情報共有
できるようになった。するとシリア国内で多数派を占めるスンニ派イスラム教徒が
モスクを中心にシーア派が牛耳るシリア政府に反旗をひるがえし始めた。
デモ行進が始まって次第に大規模になって行った。しかし軍隊の指揮権を持つ政権
側はデモ鎮圧に動いた。また軍隊はシーア派の男性が幹部になっていたので、離脱
者は少なかった。反政府勢力は武器を求めて西側(w)に接近した。西側は武器の
援助を決めたし亡命してたシリア人の若者の帰国も許した。デモ行進から火力を
使った武装闘争に発展した。所詮はモスクに集まった素人集団だから玄人集団の政
府軍にかなう筈も無く戦況は悪化していく。ここで反政府軍が取った行動は、シリ
ア政府軍は人道に反する攻撃をしている。病院や学校を攻撃していると云う物だっ
た。西側のシリア政府批判で戦線は硬直した。ところがこの辺りで、フランスやベル
ギー、イギリスからシリアに帰国した若者たちが、モスクの過激主義者に迎合して
イスラム国家の立ち上げを宣言した。イスラム原理主義者は、少数派のキリスト教徒
やシーア派イスラム教徒を弾圧したらしい。これは良く無いとサウジアラビアや
フランス、イギリスを中心とした連合軍は空爆を開始して大量の難民が出始める。
彼ら過激なイスラム主義者はISと呼ばれるようになる。
そこで登場したのが国境付近にいたクルド人と呼ばれるトルコ系の人達で上手く立
ち回って主導権を確立してシリアの管理広範な地域を占拠しているが、人口的には
少数派でスンニ派のシリア人はテロ犯のクルド人の支配する地には帰りたがらない。
そこで、トルコがクルド人を押し返して国境にシリア人難民のキャンプを作って
トルコ国内から帰還させようと、軍隊を派遣しようとしてる。クルド人は元々人口
的には少数派なので民主主義的な選挙が始まれば主流派にはなれない。でも今は武
器が有るから主導権を持っている。アメリカでは、このままではアメリカの若者が
何の得もないシリア紛争の泥沼の中で死ぬのは忍びないと撤退しようとしているが、
アメリカの大義(困ってる時にアメリカに味方してくれたクルド人が攻撃される)
も有るので反対する人もいる。w