愛知県の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で中止していた企画展「表現の不自由展・その後」が8日、約2カ月ぶりに再開された。元慰安婦を象徴する「平和の少女像」などへの抗議が殺到。「安全上の理由」で8月1日の開幕から3日間で展示中止になったが、少女像や昭和天皇を扱った映像作品を含む全作品が元通り展示された。

会場には午前から観覧希望者が詰めかけたが、抽選倍率は各回定員30人に対し、1回目が23倍、2回目が21倍だった。午後2時過ぎからの再開が告知されると、愛知県豊田市の派遣社員の女性(24)は「脅迫などは怖いが、再開されたらいいなと思っていたので楽しみ」と喜んだ。一方、愛知県刈谷市の70代の無職男性は「天皇を侮辱する作品などを芸術と呼ぶことはできない。再開は反対だ」と憤った。(共同)

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