台風19号の影響で、東京電力管内の首都圏などでは合わせて43万戸以上で停電が発生していて、東京電力が非常態勢をしいて復旧作業を進めています。

13日午前0時の時点で首都圏や静岡県などでは合わせておよそ43万1900戸で停電しています。

このうち神奈川県では横浜市、横須賀市、川崎市、鎌倉市、三浦市、藤沢市などで合わせて14万900戸が停電しています。

先月の台風15号で大規模な停電が長期化した千葉県では千葉市、南房総市、市原市、鴨川市、富津市、旭市などで合わせて13万4200戸が停電しています。

また茨城県では鹿嶋市、取手市、かすみがうら市、行方市などで合わせて5万700戸が停電しています。

静岡県では伊東市、下田市などで合わせて3万6100戸が停電しています。

このほか東京都では2万4200戸、栃木県では2万800戸、埼玉県では1万5300戸、山梨県では6200戸、群馬県では3500戸となっています。

東京電力は先月の台風15号による停電が長期化したことを踏まえ、非常態勢をしいていて、前回を大幅に上回るおよそ1万7300人が状況の把握や復旧にあたっています。

また経済産業省によりますと、停電の拡大に備えて、東京電力が所有するおよそ160台の電源車に加えて、ほかの電力会社からも電源車を手配していて、最大で360台配備する計画です。

一方、経済産業省は省内の災害対策室で100人規模の態勢で情報収集にあたっているほか、自治体に最大で300人の職員を派遣し、電力会社と自治体の調整を行うことにしていて、すでに千葉県などの自治体に派遣を始めているということです。

台風では、強風によって電線が切れて垂れ下がったり、電線に木や看板などが接触したりすることがありますが、東京電力は感電のおそれがあるため、近づいたり触ったりしないよう呼びかけています。

2019年10月13日 0時34分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191012/k10012125411000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191012/K10012125411_1910121416_1910121418_01_02.jpg