犯罪者を見るようなものすごい目つき→2年後書類送検


ココマルシアターが1周年! 総支配人が語る“しくじり”、そして“夢への執念”
https://eiga.com/news/20181020/8/

17年4月15日にプレオープンした同館。
しかし船出は順風満帆とはいかず、そもそも内装工事が大幅に遅れていたため、プレオープンは1日で中止へと追い込まれた。
その後10回以上、開館延期を繰り返し、クラウドファンディングの出資者からは非難の声が相次いだ。
同年10月21日、ようやく本オープンにこぎつけたが、万難を排して臨んだはずの初回上映で悲劇が起きる。
「マイ・ビューティフル・ガーデン」映写中に機材トラブルが発生し、上映中止となってしまったのだ。

(中略)

樋口氏「興行法や消防法などが、ここまで複雑に絡み合っているのか。設備全部をチェックして、一括で指摘されるのではないんですよ。
『ここがダメ。また来ます』と帰っていき、後日また来てもらうと『先日のここ、大丈夫。今度はここがダメ』。
そのため時間がかかり、延期を繰り返し、その度にお客さんからクレームを受けました」

そして激動のプレオープン当日。連日徹夜で準備に駆け回ったが、内装はまるきり間に合わず、とても営業できる状態ではなかった。
「配給会社など各方面に、大変申し訳ないことをしました。当日の朝、一緒に準備に尽力してくれたスタッフは私が『おはよう』と話しかけても、しーん……。雰囲気最悪。
『何だこのおっさん、ふざけんなよ』という感じで、犯罪者を見るようなものすごい目つきでした。
次の日、スタッフたちから『辞めます』と。引き止めましたが、そうなってしまいますよね」。

「絶対にリベンジする」と準備を続け、悲願の本オープンを迎える。
一同は歓喜にわいたが、またしても悪夢のようなアクシデントが襲い掛かった。
「何度もリハーサルをしていましたが、あんなトラブルは1度もなかったんです。よりにもよって初回に映写が止まるとは、自分の運命を疑いました。青ざめました。
支援してくださった方々やファンのみなさんが『よく頑張ったね』とねぎらってくれていたのに。
そういったトラブルがあったので、その後、配給会社さんから作品を借りられないことが続きました」。