https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191016-00000003-jij_afp-int

オランダ北部で、人里離れた農家の地下室に隠れて暮らしていた男性とその成人の子ども6人が、警察により発見された。
当局が15日、明らかにした。メディア報道によると、親子は9年間にわたって地下で「終末」を待ち続けていたという。

警察は北部ドレンテ(Drenthe)州の村ライナーボルト(Ruinerwold)近郊で、父親とみられる男性とその18〜25歳の子ども6人を発見した。

地元メディアの報道によると、一家発見のきっかけは、息子のうちの1人が混乱した状態で近所のパブを訪れ、
ビールを5杯飲んだ後、過去9年間にわたり家の外に出たことがなかったと告白して助けを求めたことだった。
警察は現場で、捜査への協力を拒否したとして58歳の男を拘束したが、この男は父親ではなかった。

一家発見を最初に報じた地元テレビ局RTVドレンテ(RTV Drenthe)によれば、親子は「『終末』を待ちながら数年間にわたって
地下で暮らしていた」という。一家の中には「ほかに人々が存在することをまったく知らなかった」人もいたとされる。

同局によると、一家は外界とまったく接触せず、菜園とヤギ1匹を持ち完全に自給自足の生活を送っていた。
また「父親は数年前に脳卒中を起こし、ベッドに横たわっていた。妻がいる様子はなかった」という。
近所の人々は同局に対し、家族の存在は把握しておらず、農家に住んでいたのは男性1人のみだと思っていたと語っている。


オランダ北部ドレンテ州ライナーボルトで、親子7人が何年にもわたり地下生活を送っていた農家を捉えた空撮写真(2019年10月15日撮影)。
https://lpt.c.yimg.jp/im_siggAiHmumbnoWEnbIgJHr254Q---x900-y505-q90-exp3h-pril/amd/20191016-00000003-jij_afp-000-view.jpg