https://www.bbc.com/japanese/50051510


スペイン・カタルーニャ州前副首相に禁錮13年、独立支持の市民が抗議
2019年10月15日


スペインの最高裁判所は14日、2017年に北東部カタルーニャ州の独立を問う国民投票を強行したとして、同州政府幹部ら9人に対し9年から13年の禁錮刑、3人に不従順の罪で罰金刑を言い渡した。判決を受けてバルセロナでは、独立を支持する市民が大規模な抗議を行った。

検察側は、一方的な独立宣言は同州への攻撃で、深刻な反乱行為だと非難。独立派の州幹部は国民投票で公金を乱用したと述べた。さらに、州幹部は「憲法秩序を乱し」、違法に「カタルーニャ州の独立を実現するために(中略)完璧に計画した戦略」を遂行したと述べた。
これに対して州幹部の一部は、公判に先立ち、国民投票は政治的な方法で行われたとBBCに述べた。世界中で大きく報じられた暴力は、警察側が取り締まりを行う中で有権者に対して働いたものだと主張した。

カタルーニャ州独立を支持する数千人はこの日、バルセロナ中心部を行進。一部の道路や地下鉄の駅を封鎖した。

前州首相に新たな逮捕状

有罪判決後、現在国外で暮らすカルレス・プッチダモン前州首相に対し、独立を宣言したことなどが扇動や公金乱用などにあたるとして、逮捕状が新たに発行された。プッチダモン氏は2017年10月、ベルギーへ逃れた。
プッチダモン氏は記者会見で、カタルーニャ人は「抑圧と報復」の犠牲者だと述べた。
(リンク先に続きあり)