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元町長「森山氏のロボットだった」 学校も運動施設も…
室矢英樹、小林太一、野崎智也2019年10月20日01時30分

 福井県高浜町の元助役・森山栄治氏(今年3月に90歳で死去)と関西電力の深い関係は40年余りに及んでいた。会長らの引責辞任に発展した関電の金品受領問題。関電は原発誘致で協力した地元に多額の寄付金を投じ、脈々と森山氏にも厚遇を続けていた。

 通称「ダンゴ山」。地元でそう呼ばれる丘に、白と黒が基調の体育館と芝生の野球場がある。日本海をのぞむ斜面を切り開き、運動施設がオープンしたのは1983年。当時、町内では高浜原発3、4号機の工事が進んでいた。
 建設費は主に関電の寄付金で賄われた。町の決算書には、81年度「総合運動場建設 5億円」、82年度「町民体育館建設 4億6千万円」と記され、備考欄に「関西電力」とある。

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