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ジュリアーニ氏、ウクライナ元検事総長のビザ発給を政権に要請 民主党に不利な情報約束
2019.10.19 Sat posted at 11:55 JST


ワシントン(CNN) ジョージ・ケント米国務次官補代理が今週議会で非公開証言を行った際、トランプ米大統領の顧問弁護士ルディ・ジュリアーニ氏について、国務省とホワイトハウスにウクライナのショーキン元検事総長へのビザ(査証)発給を要請したと証言していたことが分かった。証言内容に詳しい関係者4人が明らかにした。

ケント氏の証言によると、ジュリアーニ氏は今年1月ごろ、米渡航に必要なビザをショーキン氏に発給するよう要請したという。ショーキン元検事総長は2016年、汚職追及に消極的との懸念から当時のバイデン副大統領を含む欧米諸国の指導者が更迭を求めたことを受け、辞任に追い込まれていた。

ジュリアーニ氏は以前CNNに対し、ショーキン氏から民主党関係者に不利な情報を提供するとの約束があったとして、直接話を聞きたい考えを示したことがある。
ケント氏によれば、国務省はこうした要請に反対し、ビザ発給を認めなかった。ジュリアーニ氏はその後、ホワイトハウスに国務省の決定を覆すよう求めたという。結局ショーキン氏にビザが下りることはなかったが、最終的にジュリアーニ氏はインターネット電話「スカイプ」を通じてショーキン氏とやり取りした。

この出来事からは、民主党に不利な情報を掘り起こそうとするジュリアーニ氏の試みが当初の指摘よりもはるかに広範に及び、連邦政府の行動に直接影響力を行使しようとする場合もあったことがうかがえる。トランプ大統領に対する弾劾(だんがい)調査開始のきっかけとなった情報機関の内部告発では、ジュリアーニ氏が政権のウクライナ政策に不適切な形で関与したとの懸念が大きな部分を占めていた。

CNNはジュリアーニ氏にコメントを求めたものの18日の時点で回答はない。
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