安倍総理大臣は20日、台風19号で大きな被害を受けた長野県の被災地を訪れて、千曲川の堤防が決壊した現場や避難所を視察したあと、記者団に対し「できることはすべてやる」と述べ、1日も早い復旧に向けて全力を尽くす考えを強調しました。

台風19号の被害を把握するため長野県を訪れた安倍総理大臣は、午前中、自衛隊のヘリコプターで上空から、氾濫した千曲川を視察したほか、長野市穂保の堤防が決壊した現場で被害状況を確認しました。

続いて、長野市のスポーツ施設に設けられている避難所を訪れ、被災者から具体的な要望を聞き取ったほか、陸上自衛隊が設置している入浴施設で、自衛隊員に「皆さんも大変でしょうが、よろしくお願いします」などと声をかけて激励しました。

そして午後、長野県庁で阿部知事と会談し、被災者の生活やなりわいの再建をはじめ、決壊した堤防や北陸新幹線などの迅速な復旧に向けた財政支援の要望を受けました。

このあと記者団に対し、安倍総理大臣は「すさまじい被害状況を目の当たりにした。国としてできることはすべてやるという基本方針のもとに、1日も早い復旧を目指し、皆さんが安心して暮らせる生活を取り戻せるよう全力を尽くす」と述べました。

2019年10月20日 15時12分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191020/k10012140761000.html
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