千曲川の堤防が決壊し、広い範囲が浸水した長野市豊野では、特産のリンゴを使ったリンゴジュースの工場も機械などが水につかる被害を受け、操業できなくなっています。

長野市豊野にある果実加工会社「寿高原食品」のリンゴジュースの製造工場では、水がおよそ3メートルの高さにまで達し、リンゴを搾ったり、瓶詰したりする機械が水につかるなどして、操業できなくなっています。

21日は、工場の従業員が機械を洗ったり、水につかって使えなくなった段ボール箱などを運び出したりしていました。

会社によりますと、原料のリンゴは、すべて水につかって廃棄せざるを得ず、機械の買い替え費用なども含めると、被害額は数億円に上るということです。

この工場では、地元特産のリンゴを使ったジュースを作っていて、今回の豪雨災害では、リンゴの生産農家も被害を受けたことから、工場が再開できたとしても、製造への影響は避けられないとみています。

寿高原食品豊野工場の大島弘巳工場長は「これほど大きな浸水被害は初めてです。工場をいつ再開できるか分かりませんが、1日でも早く操業させたいです」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191021/k10012142141000.html
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