国内最大級のポータルサイト「ヤフージャパン」の会員向けキャンペーンを悪用し、Tポイントを不正に取得したとして、埼玉県警は24日午前、札幌市の無職の男(28)と母親(56)を電子計算機使用詐欺容疑で逮捕した。捜査関係者への取材で判明した。県警は、2人が総額約9300万円相当のTポイントを不正取得していたとみて追及する。

 逮捕容疑は2018年3月6日、うその住所、名前でヤフージャパンの会員サービスのIDを計95個作成。IDを使って会員向けのキャンペーンに応募し、Tポイント約14万4000円相当をだまし取ったとしている。

 ヤフージャパンは17年11月〜18年3月、会員を対象に「Tカード」のカード番号などを会員情報として登録すると、1515円相当のTポイントがもらえるキャンペーンを実施していた。

 捜査関係者によると、男は大量のIDを短時間で作成することができるプログラムを作り、逮捕容疑となった95個のIDはおよそ2時間で取得したとみられる。その後、不正取得したTポイントを使ってインターネットで金券を購入し、母親が金券ショップで換金していたとみて詳しい経緯を調べる。【中川友希】

毎日新聞2019年10月24日 11時12分(最終更新 10月24日 13時05分)
https://mainichi.jp/articles/20191024/k00/00m/040/076000c