これまでのマスコミが行ったアンケートの回答者のほとんどは女性天皇と女系天皇(女系による皇位継承)の違いが
理解できていないか、理解していたとしても、

女性天皇=女性が天皇になること
女系天皇=女性天皇の子供が天皇になること

といった程度の極めて表面的な理解にとどまっているように見える。

>>26で書かれているように、いったん女系天皇を認めたら、女性皇族あるいは女性天皇の夫が
一般人男性だった場合、現在の皇統はその一般人男性の血統に取って代わられ、
現在の天皇家の血筋とは別物の新しい天皇家(新王朝)が発生するということまで理解できていたら、
そう簡単に女系天皇に賛成はできないだろう。皇位継承問題について、国民を巻き込んだ
建設的な議論を進めようとするならば、安易に「女性・女系天皇」などとひとまとめにせず、
女性天皇と女系天皇の違い、過去に女性天皇が即位した背景などを国民に十分に理解してもらう必要がある。

基本的に今の天皇制に賛成の人、少なくとも現在の皇室に親しみを感じている人ならば、
>>26のような状態になることにはかなりの違和感を覚えるはずだ。>>26のような状態になっても
かまわないという人は、ほとんどの場合、今の天皇制にも反対の立場をとる人だろう。

もし多くの国民が「女系天皇を認めたらどうなるか」をよく理解した上で、それでもなお女系天皇を
認めてもかまわないというコンセンサスができたとしたら、それはそれで致し方ないだろうが、
現状はそうした国民的コンセンサスを形成する段階からはほど遠い。