菅原前経済産業相を公職選挙法違反の疑いで刑事告発
2019年10月28日 20時36分

菅原・前経済産業大臣の秘書が選挙区内で香典を手渡していたなどと報じられた問題で、
都内の男性が28日までに公職選挙法違反の疑いで菅原氏の告発状を東京地検特捜部に送りました。

菅原・前経済産業大臣は、選挙区内の有権者にメロンなどの贈答品を配ったり、
支援者だった人の通夜で秘書が香典を手渡したりしたなどと報じられ、今月25日、
就任からわずか1か月余りで辞任しました。

公職選挙法では政治家がみずから葬儀や通夜に出席する場合を除いて、
選挙区内の人に香典を渡すことを禁じていて、都内の男性が28日までに公職選挙法違反の疑いで
菅原氏の告発状を東京地検特捜部に送りました。

男性は告発状で「報道によると有権者の買収行為にあたる違法な寄付は
10年以上にわたって常態化しており、厳重な捜査を求める」と主張していて、
特捜部は今後告発状を受理するか、検討するものとみられます。

この問題について菅原氏は「台風19号の閣僚会合が入ったため、通夜に出席できず、
結果として秘書が香典を出した。翌日の葬儀にはみずから出席して香典を持って行った。
遺族からすると2つ香典が届き、これが1つ戻ってきたことで事実関係をあとで知った」
と釈明しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191028/k10012154111000.html