ケケ中は言う。自然体系の中、一人、人類のみが強大にふえつづけるのは、自然の摂理に対する冒涜である。
それを今こそ管理して、自然体系の中の一つの種として生息しなければならない時、
何百万の死は人類の自然に対してなさねばならぬ贖罪であると!
これが、真理か?一つの種、一つの生命系をその自らの手によって抹殺させるに等しい罪を犯して、
ケケ中は何を得ようというのか?・・・得るものは、ない!
人があって、はじめて独裁もふるえようというのに、自らの生命系をも断とうとする暴挙には、
我々は素朴に理解しかねるのである。