https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191101/k10012159631000.html


千葉 豪雨災害から1週間 被害想定の区域外で6人死亡
2019年11月1日 3時58分

千葉県で11人が死亡した豪雨から1日で1週間です。今回の豪雨では半数を超える少なくとも6人が土砂災害や浸水の被害が想定されていた区域の外で死亡し、県や被災した自治体が今後、具体的な対策を迅速に取っていけるか、大きな課題となっています。

NHKのまとめによりますと、1週間前に千葉県を襲った豪雨では、土砂崩れや浸水などで合わせて11人が死亡し、半数を超える少なくとも6人は土砂災害や浸水被害の想定区域の外で亡くなりました。

このうち、千葉市と市原市では3か所で土砂崩れが起きて4人が亡くなりましたが、いずれの場所も土砂災害警戒区域に指定されていませんでした。

また、長柄町では、車が浸水したり、車ごと川に流されたりして2人が亡くなりましたが、これらの現場は県の浸水想定区域や町のハザードマップの浸水想定区域の外でした。

千葉県では、土砂災害警戒区域の指定率が36%と全国最低にとどまっているうえ、県が管理するほとんどの河川で浸水想定区域図の改訂が10年以上行われず、事前の対応が不十分だったという指摘も上がっています。

これを受けて千葉県の森田知事は先月30日の記者会見で「今回以上の災害が起きるかもしれないので国や自治体と連絡を取り、できることをやっていきたい」と述べましたが、想定の見直しなど、具体的な対策を迅速に取っていけるか、大きな課題が残された形です。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191101/K10012159631_1911010015_1911010358_01_02.jpg