サンマの歴史的な不漁が続くなか水揚げ量日本一の千葉県の銚子漁港で、1日、去年より1か月以上遅く初水揚げされました。

水揚げ量が去年まで8年連続日本一の銚子漁港では、1日朝、北海道の東部沖で捕れたサンマおよそ222トンが水揚げされました。

今シーズンのサンマは、9月末の時点で全国での漁獲量が去年の同じ時期の1割ほどにとどまり、歴史的な不漁が続いていて、銚子市によりますと、銚子漁港の初水揚げは去年より1か月以上遅く、過去10年でも最も遅いということです。

1日水揚げされたサンマは、重さが130グラム前後とやや小ぶりなものが多く、1キロ当たり150円から352円で取り引きされていました。

水揚げした大型サンマ船「第一太幸丸」の小子内照治漁労長は「海の様子が例年とは違う。台風やしけが多く、出漁できる回数も少ない」と話していました。

銚子市漁協の和田一夫副組合長は「こんなに遅い初水揚げは、私は初めての経験です。

ただ、シーズンのはじめは小さかった魚体も少しずつ丸みを帯びて、脂ののりもよくなっているので12月の末まで水揚げが増えていくことを期待したい」と話していました。

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