赤羽一嘉国土交通相は1日の閣議後記者会見で、賃貸アパート大手レオパレス21によるアパートの施工不良問題で、同社施工の全棟対象調査で7割超の物件に不備が確認されたとして、「極めて非常に多くの物件で不備が確認された。何を考えているのか。大変遺憾に思う」と述べた。
 赤羽氏は個人的な見解として、同社が「ずいぶん宣伝(CM)に経費を掛けていると記憶している」と指摘。「肝心要の安全を軽視することは言語道断だ」と同社の安全管理態勢を非難した。

 同氏は10月31日にレオパレスから全棟調査の進捗状況などについて報告があったと説明。調査の結果、明らかな不備が確認された物件約1万3300棟(約35%)と、軽微な不備が確認された物件約1万6100棟(約42%)で、施工不良の物件は全体で約2万9400棟(約76%)に上ったと指摘した。

 国交省は同社に対し、毎月末、改修状況に関する同省への報告と同社ウェブサイトでの公表を指示しており、赤羽氏は「今後も継続を指示した」と述べた。

https://www.sankei.com/economy/news/191101/ecn1911010018-n1.html