京阪電鉄は1日、京都府八幡市の「石清水八幡宮参道ケーブル」で先月30日、40歳代の男性社員が酒気帯び状態で運転操作をしたと発表した。社員は呼気検査でアルコールの数値が社内規定を超えていたが、上司が自分のデータを使わせていた。他にも4人が同様の不正を行っていたことも判明。近く処分を検討する。

発表によると、社員は先月29日夜にビール6杯を飲み、30日朝、業務前の検査で社内基準(呼気1リットルあたり0・1ミリ・グラム)を超えるアルコールを検知。報告を受けた50歳代の男性上司が、自分のデータを使って記録し、駅での運転操作をさせたという。

30日昼、京阪本社に利用客から「ケーブルカーの社員が酒臭い」とメールが届いたが、京阪本社の事実確認が遅れ、男性社員は終日、運転操作を行った。報告を受けた近畿運輸局は1日、京阪に原因究明と再発防止を指示した。

2019/11/03 14:37 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/national/20191103-OYT1T50120/