※統一まで2ヶ月
2019年11月2日 13時35分
中央日報

1人あたりのコメ消費量が減る中、味が優れた高級米に対する関心は高まっている。

農村振興庁は285品種のうち2003年以降に開発されたサムグァン・ヨンホジンミなど18品種を最高品質米に指定して普及させる。最高品質米の栽培面積は昨年18万5000ヘクタールと、全体の25.2%を占める。2014年の20.2%から比率が高まっている。

しかし消費者は依然として秋晴・コシヒカリのような日本産品種を高級米の代名詞と考えている。現在、国内農家の日本米栽培面積は7万ヘクタール(秋晴6万ヘクタール、コシヒカリ1万1000ヘクタール)にのぼる。特に京義米の63%が日本品種だ。「王様印の利川米」で有名な利川市(イチョンシ)の場合、秋晴の比率が91.3%。新品種米を開発する農村振興庁傘下の国立食糧科学院は秋晴の代わりにアルチャンミ、コシヒカリの代わりにヘドゥルを普及させ、今年初めて収穫した。2022年までに日本の品種と完全に置き換えるのが目標だ。

キム・ギョンギュ農村振興庁長は「日本品種米は背が高くてよく倒れ、病虫害にも弱い」とし「こうした問題を解決し、コメの味も良い国産品種を普及させ、5年以内に日本品種が商業的に意味のない水準になるよう総合対策を立てている」と説明した。

◆日本品種、よく倒れて虫害に弱い

日本品種米の人気は「統一稲」普及の影響が大きい。1970年代、朴正熙(パク・ジョンヒ)政権はコメの自給自足のため統一稲を開発した。コメは韓国と日本で好まれる粘り気が強いジャポニカ米と、その他の地域で食べられている「インディカ米」に分けられる。両品種を混合した統一稲は生産量が30%以上多く、食糧難の解消に役立ったが、粘り気がなく味が落ちた。このため80年以降は消費者から避けられ、91年を最後に政府の買い入れも中断した。その間に秋晴が普及した。55年に日本で開発された秋晴は71年から韓国国内に普及した。農業振興庁のソ・ジョンピル博士は「消費者が『やはり秋晴・コシヒカリがおいしい』という認識から抜け出すことが国産高級品種の普及を拡大する第一歩」と述べた。

◆コメの味を反映しない買い入れ、高級米普及の障害

国産米は湖南(ホナム)のシンドンジン(全体栽培面積の17%)、忠清(チュンチョン)のサムグァン(14%)、嶺南(ヨンナム)のイルプム(7.4%)、江原(カンウォン)のオデ(2.3%)などが代表的な品種だ。コメの味は基準となるイルプム以上のサムグァン、ハイアミ、ヨンホジンミ、スグァン、ヘプムなどが良いと、農業振興庁は評価した。国内稲育種民間会社シードピアが開発したゴールデンクイーン3号とジンサンもおいしいコメに挙げられる。米のソムリエのパク・ジェヒョンさんは「粘り気のあるコメを好む場合、ゴールデンクイーン3号、コシヒカリ、ジンサン、ヒトメボレを、やわらかくて淡泊な味が良ければサムグァン、シンドンジンを、香ばしい味を好むならハイアミが口に合う可能性が高い」と助言した。

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