https://news.yahoo.co.jp/byline/abekasumi/20191107-00148132/
■CBDとは?
 今年アメリカの美容・健康業界で大ブームとなっているCBD。
CBDとは大麻草成分の一つの天然物質で、自然療法として利用されている。
健康効果には、心身がリラックスし、不安や心配を取り除き、ストレス、不眠(睡眠障害)、慢性痛の解消、鬱(うつ)防止などがある。
違法薬物のマリファナのようにハイ(酩酊状態)にならず依存性もないとあり、ブームは今後も続いていきそうだ。
日本ではまだ名前も効用も知られていないのが現状だろう。そこでまず、CBDを知る上で基本的な知識を解説する。

■CBDを知る上で知っておきたいキーワード
CBD: 別名カンナビジオール(産業用ヘンプとマリファナ両方に含まれる成分)。マリファナ吸引のようにハイになるなどの精神活性作用はない。
THC: 別名テトラヒドロカンナビノール(産業用ヘンプとマリファナ両方に含まれる成分)。マリファナ吸引で気持ちがハイになるのは、この成分の高濃度の影響。
大麻草=カンナビス、キャナビス(Cannabis): マリファナ、ポット、ウィード、ヘンプ(麻)などの植物の総称。ヘンプ(麻)とマリファナはDNAが同種だが、同一の植物ではない。
産業用ヘンプ=麻(Industrial Hemp): 穀物の麻の実や油などの食用、麻織物などの繊維、住宅用資材や工業製品原料などに利用されている。
アメリカでは今年から、0.3%未満のTHCを含む産業用ヘンプが規制植物指定から除外され、ほかの農作物と同じ扱いになったため、
CBDが抽出された商品の販売が認可され、市場に一気に現れた。(詳細は下記)

アメリカの連邦法で定められた大麻草(カンナビス、キャナビス)の区分けを表すと、このようになる。
・産業用ヘンプ(麻)とは、CBD成分の含有率が20%以上で、THC成分が0.3%以下
・違法薬物のマリファナは、CBD成分の含有率が10%以上で、THC成分が20%以上
と、厳密に区分けされている。

■CBDシーンをリードする専門家に聞いた
「今年一番の大ヒット」には根拠がある。
昨年12月20日にトランプ大統領が「2018年農業法案」(Farm Bill 2018)にサインをし、THC成分0.3%以下の産業用ヘンプが規制植物指定から除外され、
ほかの農作物と同じ扱いになったため、今年1月からCBDが商品化され瞬く間に全米に広がったのだ。
市内を歩いても、店の看板やショーウィンドウで「CBD」という文字を見かけるようになった。
10月27日にニューヨーク市内1号店をオープンした話題のスーパー「Wegmans」でも、さまざまな種類のCBD商品が販売されている。

■「どんな人にもおすすめ」
登録栄養士で産業用ヘンプの専門家である、アシュリー・コフ(Ashley Koff, RD)さんは、CBD効用を啓蒙するために、商品の選び方や使い方、安全性について、
デジタルツールガイド『Better CBD Nutrition』(より良いCBD栄養摂取)にまとめた。
自身もCBDオイルの愛用者で「カフェイン過敏症を軽減し、集中力を高め、よく眠れる」と、効果を実感中と言う。

「どんな人にもおすすめ」と言うCBD。
その理由として、人間(とほとんど動物)にはエンド・カンナビノイド・システム(ECS=身体調整機能)が備わり、カンナビノイドが作用する受容体 (CB1とCB2)に
CBDが直接的に働きかけることで、ECS本来の働きを取り戻すことができるからだと言う。

■商品を気軽に試すことができるCBD販売店
地元民をはじめ世界中から観光客が集まるマンハッタン・ノーマッド地区の目抜き通りブロードウェイ沿いに、自然療法とホリスティック(心身の健康)の専門店「Standard Dose」がある。
痛み、ストレス、エネルギー増強、消化不良などに効果的な、アシュワガンダ、霊芝、ターメリック、冬虫夏草など植物由来のものを取りそろえている。
それらに加えて「CBDへの関心の高さも開業以来、日々実感している」と言うのは、オーナーのアンソニー・サニガー(Anthony Saniger)さん。
※中略
「CBDは急成長している新分野で、一部の人には未知のものだから、うちで取り扱うものはラボで厳密に基準値(THC 0.3%以下)のテストを行い、自分もすべて試し、
安全性が確認されたものだけです」とアンソニーさん。
売れ筋商品は、筋肉や関節の痛みを和らげるCBDクリーム「Prima」や、心地よい睡眠に誘うCBDティンクチャ(舌下投与する液状製剤)「Robyn for Sleep 」など。

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