【千津井さんのインタビュー】

――今回の炎上に関してご見解をお聞かせください

千津井由貴氏(以下、千津井) まず、最初に謝罪させていただきます。「袖がまな板についている」という指摘の件に関しましては、私が見栄えを重視してしまいました。和服の間から肌着(Tシャツ)が見えてしまうため、すこし袖を下げていたこともあり、それに関しまして自分の不注意、認識不足や衛星面での優先事項が欠落していました。常連の方、心配してくださった周りの方にご心配をおかけしてしまったことを深くお詫びを申し上げます。

 7日、千代田区の保健所の方がいらっしゃいました。保健所にも抗議電話が殺到したそうです。袖の件に関して指導を受けました。ほかのネット上での指摘に関して指導はありませんでした。これらに関しては以前、保健所から大丈夫との確認を頂いています。今後はより気を引き締めていこうと思います。

 過去のツイッターなどで画像を無断転載していたことや、「お客様とのお散歩サービス」の2点に関しては、前の会社の運営によるものでした。店は2015年にオーナーと親会社が変わり、新体制になりました。しかし、前の会社からひきずっていた一部の投稿などに関して、私が気付かずに対処していなかったので、このような騒ぎになってしまいました。

まだ発展途上で試行錯誤

――経営体制が15年に刷新され、現在のスタイルになったということでしょうか?

千津井 私は2010年にアルバイトでこの店に入りました。もともとイメージしていたのが、今のような華やかな空間で、華やかなお寿司を女性が盛り上げていくというイメージだったんです。結局、それまでに10年かかってしまいました。当初、秋葉原でお店をやるのはすごく難しくて、試行錯誤しました。メイド服やセーラー服を着たり、Tシャツ姿で握ってみたりしました。いろいろなことをやっていくなかで、たどり着いた答えが今のスタイルです。

 それまでは、イベントに出た際の写真などをチェックし、客観的に見て「これは違う」と思った際は、保健所でOKが出ていたとしても、髪の毛や衣装を調整してきました。今回の炎上はこれから進化する伸びしろのタイミングで起きてしまいました。

 そもそもうちのスタッフさんは介護職とのダブルワークの子や、他の飲食店に勤めている子もいます。それぞれ、プロフェッショナルとして清潔について気を使っています。公衆衛生に関する技術や知識は今、すごく発達しています。その中で、自分たちでピックアップしてうちのお店のコンセプトにふさわしい技術や装いを選んでいます。

 もともと寿司職人の白衣が江戸時代からあったわけではなく、その装いも、これまで発展してきた結果だと思います。白衣でも良いとは思います。ただ、それだけが正しいというわけではないと思うのです。だからといって、従業員に同じスタイルを強制しているわけではありません。化粧もしたくない子はしていません。する自由、着る自由の範囲の中でお店をやっています。

ストーカー被害時の中傷投稿が再燃

――2018年にも来店客の男性が千津井さんをストーカーする事件がありました。その当時の投稿が再度発掘されて、風評被害が蔓延していますね。

千津井 前のオーナーの営業方針で、イベント的なことやメイド喫茶のようなことをやっていました。そうしたなかで、事件が発生していまいました。当時、インターネット上に書かれた「従業員が客といかがわしいことしている」といった事実無根の中傷投稿は今も消えていません。今回の炎上では、いろんなユーザーさんが、私のコラージュ画像をつくったりして「いいね」をたくさんもらっていました。

 それがまた再発掘され、蒸し返されてしまいました。公的機関の方々にも確認してもらっていますが、私たちは一切、法に触れることはやっていません。しかし、その事件のストーカーのように、嫌がらせをしてくる人はたくさんいます。非常に悲しいです。

続きはソース

https://search.yahoo.co.jp/amp/s/biz-journal.jp/2019/11/post_127369.html/amp%3Fusqp%3Dmq331AQNKAGYAd3n8qqNm-XINw%253D%253D