台風19号で氾濫した那珂川の沿岸で、県内の農場から流された多数の牛が茨城県に泳ぎ着いている。

突如現れた牛に住民らが驚いて警察に通報、川沿いにたたずむ姿がSNSで話題になったが、依然行方が分からない牛もおり、地道に捜し続ける農家もいる。

川沿いの放牧地で23頭を飼育していた茂木町の和牛繁殖農家、瀬尾亮さん(65)は全頭が流されたものの、17頭は無事に見つかった。

「濁流にのまれて……よく生きてたなあ」。台風が過ぎ去った10月15日、水戸市内で保護された牛2頭を迎えに行き、体をなでると大量の土ぼこりが舞った。

茨城県によると、那珂川沿いで保護されたほか、県境の常陸大宮市などで農家自らが多数の牛を助け出したという。

瀬尾さんによると、成牛は体重が約600〜700キロあるが、食べた草などが発酵してガスがたまる第1胃袋が浮袋の役割を担い、水の中で手足を動かして泳ぐことができる。

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毎日新聞 2019年11月9日
https://mainichi.jp/articles/20191109/ddl/k09/040/238000c