https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191110/k10012171581000.html


ベルリンの壁の一部がホワイトハウスに
2019年11月10日 5時39分

東西冷戦の象徴だったベルリンの壁が崩壊して30年となった9日、ドイツの市民グループが、アメリカのトランプ大統領に壁のない世界の大切さを訴えようと、ベルリンの壁の一部をホワイトハウスに届けました。

ドイツの市民グループがトランプ大統領に贈るために準備したのは、実物のベルリンの壁の一部で、重さは2.7トンあります。

壁には英語で、「アメリカはベルリンの壁崩壊にむけて重要な役割を果たしました。壁のない世界の実現へのアメリカの貢献をたたえるためベルリンの壁の一部を贈ります。ベルリン市民より」などとトランプ大統領へのメッセージが書かれています。

この壁は、ベルリンの壁が崩壊して30年の節目に合わせて、9日、トレーラーで運ばれてアメリカの首都ワシントンのホワイトハウスの前に到着しました。

しかしシークレット・サービスに止められたことから、一行はトランプ大統領に壁を届けることなくその場をあとにしました。

市民グループの代表は、「私たちの社会や心の中に存在する壁をなくしたいというメッセージを込めた。アメリカが当時、壁をなくすための闘いの最前線にいたということを、トランプ大統領やアメリカ国民に思い出してもらいたい」と話し、国際社会で自由や民主主義を守るためのアメリカの役割に期待を示しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191110/K10012171581_1911100523_1911100539_01_02.jpg