https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191109-00000001-withnews-sci

1974年から販売されているアイス「パピコ」。食べる際に切り離す容器先端部分を「アレ」と称したキャンペーンを展開中です。
江崎グリコの担当者に話を聞きました。

1974年に発売

1974年、熊本でのテストセールからスタートしたパピコ。当初から2本に分けられる容器で、価格は60円でした。

初めは1本で企画していましたが、「ダブルソーダーバー」という2つに分けられるアイスを参考にして変更。

仲の良い友達同士で分け合って遊べるコミュニケーションツールとして、2本で1つにしたそうです。

その後、サワーグレープやプレーンヨーグルトといった味を出したり、120円に上げた価格を100円に下げたり。

当初から容器先端部分を切り離して食べる仕組みでしたが、2004年には外しやすいようにリングも付けました。

パピコの売り上げは現在、江崎グリコの商品ブランドの中でポッキーに次ぐ2位につけています。

パピコのアレ型スマホリング

そんな江崎グリコが先月から始めたのが「パピコのアレ型スマホリング当たる!!キャンペーン」です。

対象商品についているバーコードを切り取って応募すると、容器先端の切り離せる部分を模したスマホリングが当たるという内容です。

「パピコのアレ」と呼ばれているこの部分。正式な呼び名はあるのでしょうか?

「社内でもちゃんとした呼び名がなく、『先』『フタ』などと好きなように呼んでいました。いつか、ちゃんとした名前をつけないと……
と思ってた矢先、『パピコのアレ』という若干謎めいた表現をしても通じることがわかり、ノリで『アレ』に決めました」

そう話すのは、アイスクリームマーケティング部の上木裕子さんです。

先っぽ、パピコの上、ママの分…

ファンの会員制コミュニティ「グリコクラブ」で、どんな名前がふさわしいかを尋ねたところ、こんな呼び名が寄せられたそうです。

・先っぽ
・パピコの上
・ママの分
・ポッチ
・おまけ
・パピコの悲劇

子どもがいつもアレだけをお母さんに分けてくれるとか、兄弟で違う味のパピコを食べていてアレを交換して食べていたとか、
「パピコ半分こ」と言われてアレだけをもらったとか。

いろんなエピソードが寄せられるアレを使ってキャンペーンを実施することになりました。

「パピる」定着させたい

「今回のキャンペーンは、スマホリングよりも先に『パピコのアレ当たる』という名前を思いつきました。
それだけで『?』とアテンションを引くことができるのではないかと思ったんです」と上木さん。

片手で食べられるため、スマホを見ながら食べる人も多いパピコ。それならばと、景品はスマホリングに決まったそうです。

スマホリングがビールに見えてしまうため、角度や色、大きさを何度も調整したといいます。

「このキャンペーンがうまくいったら、実は次のネタもあるので、楽しみにしててください。『パピコってガチガチに固いんじゃないの?』
『夏はいいけど冬は……』といったお声をいただくことがありますが、ぜひ一度食べていただいて『フローズンスムージー』
のおいしさを実感して欲しいと思います」

「パピコのアレ」に続いて、パピコを食べることや誰かと分け合うことを「パピる」として定着させたい、と思っているそうです。


赤丸で囲んだ部分が「パピコのアレ」です
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