11/11(月) 20:16配信
 ”私的視察”とする主張が波紋を呼んでいる千葉県の森田健作知事に対して、元東京都知事の舛添要一氏が苦言を呈すと同時に、一連の問題点を巡る千葉県庁の主張に真っ向から反論。さらに問題の本質も指摘した。



 先月9日に上陸した台風15号、その翌日に公用車で別荘に行ったとされている行動について森田知事は、10日の午前9時に災害対策本部設置を決定し、対策本部会議に出席。その後、午後2時頃に公用車で30km以上離れた芝山町の自宅へ向かい、私用車に乗り換えると、富里市などを“私的”に視察したと説明した。その一方、視察した結果やその報告内容については「頭に残します」と発言。「何かがあった時の材料のひとつにはするが、電話番号なども含めてメモなどはしない」と話したことが問題視されている。

 この発言に対して、元鳥取県知事の片山善博氏が7日にテレビ朝日で放送された『スーパーJチャンネル』の中で「理解できない。私なら関係者を連れてまずは一番ひどいと思う場所に行く」と述べたのに対して、元宮崎県知事の東国原英夫氏は「私的に視察することはない。非常時はあまりプライベートではしない。苦しい弁明だ」と8日にフジテレビで放送された『バイキング』で疑問を呈した。

 そんな中、2016年4月に東京都知事だった際に公用車の使用を巡って「公用車は動く知事室。携帯もあれば運転手は都の職員で守秘義務もある。セキュリティーを考えたら電車で行くことはできない。タクシーの運転手の前で話せないことだってある」などと反論した経験がある舛添氏は自身のツイッターで「台風の被害、特に停電は厳しい。防災に携わった者として、なぜ自衛隊にもっと早く災害派遣要請ができなかったのか。被害状況の迅速な把握にドローンを活用しなかったのか、という疑問がわく。今は復旧第一で、関係者の努力を多としたいが、後でしっかり検証して今後の教訓として欲しい」と声を上げていた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191111-00010040-abema-soci