ゴールポスト下敷き死亡、男児の両親が損害賠償求め市を提訴
2019/11/13 12:14
https://www.yomiuri.co.jp/national/20191113-OYT1T50156/
                                 はると
 福岡県大川市立川口小で2017年、4年生の梅崎晴翔君(当時10歳)がゴールポストの下敷きになって死亡した事故で、両親が13日、市に約4300万円の損害賠償を求める訴訟を福岡地裁柳川支部に起こした。

 訴状などによると、梅崎君は17年1月13日、体育の授業中に起きた事故で死亡した。
 両親側は「ゴールポストの固定、その点検という重要な事故防止措置を著しく怠っていた」と主張。市教委が設置した事故の調査委員会についても、「委員の多くを地元教育委員会関係者が占め、中立性を欠いたまま、不十分な対応に終始した」などとした。
 提訴後、晴翔君の父、貴文さん(40)は記者会見し、「二度と事故が起きないよう、市は訴訟を通じ、事故後の調査や検証、遺族との協議のあり方を真摯に考えてほしい」と訴えた。
 市教委の記伊哲也教育長は読売新聞の取材に「現時点ではコメントできない」としている。
 この事故で、県警は昨年12月、当時の校長や教頭ら6人を業務上過失致死容疑で福岡地検に書類送検している。