紅葉の季節を迎え、京都市にある新選組ゆかりの寺では、ふだん公開されていない庭園や、市内を一望できる山門の上部が特別に公開され、訪れた人たちが美しい景色などを楽しんでいます。
京都市左京区の金戒光明寺は、会津藩士や新選組にゆかりの深い寺として知られています。寺では、毎年、秋の観光シーズンに併せて、境内にある庭園や山門、それに、所蔵する仏像や絵画などを特別に公開しています。
このうち、江戸時代の絵師、伊藤若冲による「群鶏図押絵貼屏風」は、6つの面に、長い尾羽がすらりと上に伸びる鶏の姿が描かれていて、若冲が最も得意とした題材と構図だということです。
「紫雲の庭」という枯れ山水の庭園では、池を囲むように植えられたもみじが赤く色づきはじめていて、来週には見頃を迎えるということです。
また、山門の上部にも特別に入れるようになっていて、平安神宮の大鳥居や京都タワーなど、京都市内の名所が一望できます。

静岡県から訪れた60代の女性は、「山門は高くて気持ちがよかった。まだ緑が残っている紅葉もすてきで、来てよかった」と話していました。

特別公開は来月8日までで、夜は庭園のライトアップも行われています。
NHKニュース
11月14日 14時03分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20191114/k10012177221000.html