「文芸春秋」12月号の安倍晋三首相インタビューには心底、驚いた。「失敗が私を育てた」と題しているから、この20日で桂太郎の2886日を超えて歴代最長になるとかいう長々しい在任期間中の数々の失敗について、率直に反省しているのかと思いきや、とんでもない。


 相変わらず、問題の本質には触れずに都合のいい数字や言葉をちらつかせて「やっているフリ」をするという安倍語法の一本槍。聞き手の田崎史郎もひどくて、揉み手をするようにしてお説を拝聴するばかりの幇間ぶりを遺憾なく発揮している。

 インタビューというからには一対一の真剣勝負で、相手の裏をかいたり揚げ足をとったり、予想外の質問を飛ばして撹乱したり、あらゆる手を尽くしてホンネを引きずり出すのが本旨であるというのに、こんな政府広報みたいな緩みきった提灯記事を平気で出すとは、文春も落ちたものである。

以降ソースにて
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/264667
物事の本質触れず都合のいい数字だけ持ち出す「安倍語法」
公開日:2019/11/14 06:00 更新日:2019/11/14 06:00 日刊ゲンダイDIGITAL