ドーハ世界陸上 金哲彦
何が起こるか分からない。一方で確実なものもある。世界陸上で、マラソンなどのロードでの種目を見て、あらためてそう思った。
男子で優勝したレリサ・デシサ(エチオピア)のインタビューも聞いていたが、彼も「暑いのは分かっていた。
その中で勝つために自分たちは準備をしてきたんだ」とはっきり語っていた。
勝つ選手というのは、さまざまなことを想定した上で、できる限りの準備をしている。
「いくら世界のトップでも酷暑の中では落ちてくるだろう」と日本の選手が考えたとしても、彼らは「暑いんだったら暑い中で走れるようにちゃんと練習してくる」ということだ。