ナスカ地上絵143点を新発見

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20191115/6020005343.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

南米ペルーの世界遺産「ナスカの地上絵」について、現地調査を続けている山形大学の研究グループが、
新たに140あまりの地上絵を発見しました。
研究グループによりますと、このうちの1つは、世界で初めてAI=人工知能を活用して発見したということです。

発見したのは、山形大学の坂井正人教授の研究グループです。
研究グループは15日、大学で会見を開いて、成果を発表しました。
それによりますと、これまでの調査で、地上絵は小さな道沿いで見つかるケースが多かったことから、
ことし夏までの3年間の現地調査で道沿いを中心に調べた結果、
143のナスカの地上絵が新たに見つかったということです。

地上絵は、人や鳥、ネコのような4足歩行の動物などの形をしていて、
大きいものでは全長100メートル、小さなものでは5メートルほどで、
紀元前100年から紀元300年ごろにかけて作られたとみられます。

また、ドローンなどで上空から撮影した画像を肉眼で調べるこれまでの手法は時間と手間がかかることから、
今回の調査では、大手IT企業が開発したAI=人工知能を使った分析も初めて試験的に行われました。
その結果、頭に3本の飾りがあるヒトの形をした地上絵の発見につながったということです。
山形大学によりますと、AIを活用し、地上絵を発見できたのは世界で初めてだということです。

坂井教授は「AIの活用は効率的で、調査に有効だとわかった。今後もAIを活用して網羅的に調査し、
地上絵の分布図の作成や作った目的の解明、それに文化遺産の保護に役立てていきたい」と話しています。

11/15 17:57