https://www.bbc.com/japanese/50429061


マレーシア航空機撃墜、「ロシア高官の指示」=国際捜査チーム
2019/11/15

2014年にマレーシア航空の旅客機が撃墜され、乗っていた298人全員が死亡した事件で、国際合同捜査チーム(JIT)は14日、撃墜に関与したウクライナ東部の分離派指導者に、ロシア政府高官が指示を出していたとみられると発表した。

オランダ主体のJITによると、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の最側近が、ウクライナの反政府勢力と定期的に連絡をとっていたという。
JITによると、このロシア政府高官は、ウラジスラフ・スルコフ元副首相と、ロシアが2014年に一方的に併合したクリミアのセルゲイ・アクショノフ首相の2人。また、複数の電話のやりとりの中で、セルゲイ・ショイグ国防相の名前も挙がっていたという。

ロシア人らが関与

オランダのアムステルダムからマレーシアのクアラルンプールに向かっていたマレーシア航空MH17便(ボーイング777型機)は2014年7月、反政府勢力が支配するウクライナ東部の上空を飛行中にミサイルに撃墜された。
オランダ人193人、マレーシア人43人、オーストラリア人27人、インドネシア人12人、イギリス人10人、ベルギー人4人、ドイツ人4人、フィリピン人3人、ニュージーランド人1人、カナダ人1人が犠牲になった。

JITはロシア人3人とウクライナ人1人が撃墜に関わったと結論づけ、今年6月、4人を殺人罪で起訴した。
裁判は被告の出廷の有無にかかわらず、2020年3月9日にオランダで開かれる予定。

ロシアは、こうした事件の捜査や起訴は同国の信用を傷つけるためのものだと非難している。ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、JITはあらかじめ決めておいた結論につじつまを合わせるために内容を操作していると述べ、JITの主張を一蹴した。

4人の容疑者
(リンク先に続きあり)

https://ichef.bbci.co.uk/news/410/cpsprodpb/3D3B/production/_107457651_hi054634292.jpg