焼き物の産地として知られる愛知県常滑市の観光地で店先などに置かれた「たぬきの焼き物」が相次いで盗まれているのがわかり、警察が窃盗事件として捜査しています。

盗まれた「たぬきの焼き物」は、常滑市の観光スポット「やきもの散歩道」にある2つの店先に展示されていた常滑焼の3体と、近くの住宅の玄関先にあった2体の合わせて5体です。

このうち、2つの店の従業員によりますと、盗まれた3体は、高さ70センチのものが1体と30センチのものが2体で、今月8日ごろ、住民が無くなっているのに気付き、手分けして調べたところ、5体の「たぬきの焼き物」が姿を消していたということです。

従業員によりますと、常滑市では、以前は「たぬきの焼き物」が多く作られていたということですが、最近は作り手が減り価値が高まっているということです。店と住民はそれぞれ被害届を出し、警察が窃盗事件として捜査しています。

店の従業員の女性は「朝ドラの影響なのか、最近、『常滑焼にも、たぬきの置物ってありますか』という問い合わせが多く寄せられていました。お客さんにもかわいがられていただけに、とてもショックです。ネットや骨董市に出品されていないか探していますが、早く戻って来ることを願っています」と話していました。

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NHK NEWS WEB
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