東京都医師会は、来年のオリンピック・パラリンピックで、海外から多くの人が東京を訪れ、感染症の流行が懸念されるとして、大会関係者がはしかや風疹のワクチンを接種するなど対策の必要性を訴えました。

東京都医師会の尾崎先治夫会長は20日、都内で記者会見を開き、来年の東京大会に向けて医療や健康の面で必要な対策を説明しました。

この中で、尾崎会長は「一定期間に、限定された地域に人が集まる東京大会の時期は、感染症が流行しやすく、はやってしまうと最悪の場合、競技の中止も起きる。はしかや風疹などワクチンで防げる病気は、徹底的な対策を練る必要がある」と述べました。

そのうえで「ワクチンを打って免疫をつくる期間を考えると、まだ余裕はあり、今からでも遅くない」と述べ、選手やボランティアといった大会関係者がはしかや風疹のワクチンを接種するなど、対策の必要性を訴えました。

一方、マラソンと競歩の会場が札幌に変更されたことについて、尾崎会長は「北海道や札幌市の医師会から『ノウハウを教えてほしい』と言われている」と述べ、協力する考えを示しました。

NHK NEWS WEB
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