アメリカ軍は中国が主権を主張する南シナ海の海域で艦艇を航行させる「航行の自由」作戦を2日連続で行い、中国の一方的な主張を認めない姿勢を改めて強調し、けん制しました。

アメリカ海軍第7艦隊はNHKの取材に対し、南シナ海で20日、中国が軍事拠点化を進める南沙諸島、英語名・スプラトリー諸島のミスチーフ礁の周辺でアメリカ海軍の沿海域戦闘艦「ガブリエル・ギフォーズ」が「航行の自由」作戦を行ったと明らかにしました。

さらに、21日は南シナ海の西沙諸島、英語名・パラセル諸島の周辺で駆逐艦「ウェイン・マイヤー」が同じ作戦を行ったことも明らかにしました。

アメリカ軍が航行の自由作戦を2日連続で行うのは異例です。

第7艦隊は、中国がミスチーフ礁について主権を主張するなどしているのは国際法で認められないとしたうえで、今後も作戦を行っていくと強調しました。

アメリカと中国は今週、タイで国防相会談を行いましたが、エスパー国防長官が軍事拠点化を進める中国を非難したのに対し、中国側は強く反発していて、2日連続の作戦によって中国を強くけん制した形です。

2019年11月22日 12時01分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191122/k10012186681000.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191122/K10012186681_1911221151_1911221201_01_02.jpg