いくらここでキリスト様から逃げ回る屁理屈を叫んでみても
己の心に吹き抜けるうすら寒い空しい風。これは何なのかと。
大審問官の問いにキリスト様はまったく答えることなく無言だったけれども?
人の目の届かない山の裏に隠れたら、風のようにひた走る。
どういうこと?わからないか?一人部屋にこもり手を洗い背筋を伸ばして
聖書を貪り読んでおけよ。去年よりは今年、今年よりは来年と外堀は
埋められていくからな。