山岳写真家の白・史朗さん死去

12月03日 14時29分

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20191203/1040008457.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

国内外の名峰や植物をカメラに収め、日本を代表する山岳写真家として活躍した
大月市出身の白・史朗さんが、先月30日に亡くなりました。
86歳でした。

白・史朗さんは、昭和26年から山岳写真家の岡田紅陽氏に師事して山岳写真を学び、
国内の山岳だけでなくヒマラヤなど世界の名峰にも登り、雄大な山々や
植物の写真など数多くの作品を発表しました。
平成12年には世界の山岳界で功績を挙げた個人や団体に贈られる
スイスのキングアルベルト功労勲章を日本人で初めて受章するなど、
日本を代表する山岳写真家として活躍しました。

登山が趣味で知られる天皇陛下もかつて白・さんの写真展を訪問されたり、
白・さんの案内で山に登られたりするなど交流もあったということです。

また、白・さんらの呼びかけで日本高山植物保護協会が山梨県に設立され、
登山者に回収袋を渡して目についたごみを持ち帰ってもらう運動を進めるなど、幅広い分野でも貢献してきました。

平成19年に地元・大月市で開かれた講演会の中で、白・さんは
「県内では南アルプス一帯の高山植物の乱獲が目に余ります。山の自然を守ることは県民の責任です」
と訴えていました。

関係者によりますと、最近体調を崩していたということで、先月30日に静岡県内の病院で亡くなったということです。
86歳でした。